自他共の幸福


「ある晴れた夏の朝」を読んだ。日本への2度の原爆投下の是非をめぐり8人のアメリカ人高校生が否定派と肯定派に分かれ討論をするという、珍しい設定の小説だ。激しい論戦を展開していくが、徹底して話し合う中で最後は相手を認め合っていくという、重いテーマだが読み終えた後は、非常に爽やかな気持ちになった。

 広島の慰霊碑に「過ちは繰り返しませぬから」と刻まれている。様々に社会は素晴らしい発展をしてきたが、人間自身はほとんど成長をしていない。この高校生たちの様にそれぞれの差異を認め合う、相手を許すことなどいまだに出来てはいない。自国第一主義、人類が生き残るには核兵器をなくさなくてはならないことは、誰しも分かっているのに。平和も安全も誰かの犠牲の上に成り立つものではない。

 この高校生たちのように、各国の指導者たちが同じテーブルについて、自分の立場を乗り越えて本音で討論することを望まないではいられない。

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